トーチ通信#11:Discordを活用したコミュニティの特徴は?前編
こんにちは!「どこにいても、つくってゆかいに暮らす。」を掲げる株式会社トーチのニュースレターです。あっという間に3月で、少しずつ暖かさが感じられて春が待ち遠しいですね。
このニュースレターは、トーチのインターン生あさじまといしまるが、毎月第一火曜日の朝にメディアやローカルに関するトピックをお届けします。もしよければニュースレターのご登録お願いします。
今回は「Discordを活用したコミュニティの特徴とは?」についてリサーチしました。Discordについて今月から2回にわたって紹介していきます。今回は機能面などの基本的な情報についてご紹介します。
皆さんは、Discordというアプリをご存じでしたか?
Discordは、元々ゲーマーに向けたコミュニケーションサービスで、2015年からサービス開始しています。遅延の少ないボイスチャットや、サーバー・チャンネルごとに分けることができるテキストチャットが、オンラインで仲間とゲームを楽しむために便利なサービスとして人気です。
コロナ禍での巣ごもり需要などの要因から、Discordのユーザー数は増えてきました。
ユーザー数の増加に伴い、Discordはゲーム以外に企業や教育現場、さらにプライベートのコミュニケーションにも目を向け始めました。そうして今日の、さまざまな人がコミュニケーションをするためのサービスになっていったのです。
ゲームからビジネス、教育など幅広い分野で使われているDiscordにはどのような機能があるのでしょうか?
基本的にはSlackと似ています。
例えば、
チャット
チャンネル
メンション
リアクションボタン
一方Slackにはない、Discord独自の主な機能は、以下の3つです。これらの機能があることによりメンバーはお互いを身近に感じられるようになります。
これらの機能がどのようにしてDiscordコミュニティを活発にさせているのでしょうか。
前提として、Discordに限らず、多くのコミュニティには共通の趣味嗜好を持つ人たちが集まります。集まったコミュニティのなかで、Discordではロールを与えることで、ユーザー同士が「もう一段階ふみこんだ共通の趣味」を見つける手助けをします。
例えば、北海道日本ハムファイターズのDiscordコミュニティに入っているAさんとBさんがいるとします。彼らはファイターズのほかにも、いくつかの趣味を持っています。それらの趣味をロールとしてプロフィールに表示しておくことによって、ファイターズ好きという方のなかで、さらに草野球が好きな方とつながることができるのです。
共通の好きなモノの集まりで、さらに別の同じ趣味があるとわかれば、親近感を抱き、きっと仲を深めたくなるはずです。するとAさんとBさんは、テキストチャットやボイスチャットを通して関係性を築いていき、実際に草野球をすることだってあるかもしれません。
このようにDiscordは、交流が自然と生まれる独自の機能を持っているコミュニケーションツールです。
続いてこの特性が、コミュニティづくりにどのように影響してくるのかをみていきましょう。ほかのSNSの機能を比較して考えていきます。
コミュニティ運営をしようとしたとき、LINEはほとんどの日本人が使っているため、導入しやすい面があります。アプリ自体もシンプルな作りで、とても扱いやすいです。しかし、DiscordやSlackのようにチャンネル分けができないことから、複数人に向けたアナウンスや、見知った人との1対1のやりとりにとどまってしまうのが現状です。
よって、LINEはリアルな関わりのあるコミュニティの補助的な役割に適していると言えるでしょう。
次にSlackは主にビジネスの場面で多く使われるため、業務を円滑にすすめるための細かな機能が備わっています。しかしビジネス色が強いがゆえに、発言のハードルが高いというデメリットがあります。
よって、Slackはコミュニティを円滑に進めるためのメッセージツールと言えるでしょう。
一方Discordは、ゲームやビジネスなどのジャンルを問わず活用されています。特徴としては、SlackやLINEに比べ複雑なつくりをしていたり、利用者と管理者で権限が大きく異なったりと、他のSNSとは違う面が目立ちます。機能の複雑さがゆえに、管理者は使いこなすための慣れが必要になるでしょう。ただし、それらの機能を上手く活用できれば、コミュニティ内でできることが増え、利用者同士の自主的なコミュニケーションを生みだすことにつながります。
よって、Discordはコミュニティの活発さに薪をくべる役割に適していると言えるでしょう。
ここまでDiscordの機能を調べたり他のSNSと比較したりして分かったのは、「Discordはいい距離感でほどよい熱さのコミュニティを作るための機能がそろっていること」でした。
DiscordにはLINEのような身近さはないし、Slackのように仕事を一緒に進めていくといった強固な関係性でもない。けれど「ほんのり熱く、心地よいコミュニティを実現することができるツール」なのだと、私は思います。
さらにDiscordは、コミュニティ作りを支えてくれる「やさしい考え」を持ってます。
そのやさしさは、企業を買収した際に垣間見えました。今から2年前の2021年、Discordは誹謗中傷や差別的な発言を検知する「Sentropy」を買収しました。最近ではアメリカのZ世代に人気の褒め合うSNS「GAS」を2023年に買収するなど、これまで以上にコミュニティを築きやすいプラットフォームになることが期待されています。
最後に、買収を表明したときの一言を引用します。
だれも部外者にさせない、そんなすてきな心意気がコミュニティ構築の手助けをしてくれるんですね。
次回もDiscordについて、リサーチした内容をお届けします。実際にDiscordコミュニティに所属している方々に話を聞き、どのような使い方をしているかを紹介していきます。
次回も乞うご期待!
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